バットグリップについて今回は特集します。予告ではバッグを予定していましたが、「やっぱグリップは大事やろー」という個人的な理由で変更しました。
 バットのグリップはバットを購入すると当然最初から巻いてあるし、あまりみなさんが気にされないアクセサリーですが、これがまた重要なものなんです。グリップは、両手の力をバットに伝える役割を担っています。決して直接アルミ合金製のバットを握ることはありません。また、バット本体を選手好みに改造することは不可能ですが、グリップを替えることで選手にあったカスタムバットに仕上げることは可能です。ベテラン草野球選手の中には、新品を購入した際に、もともと巻いてあるグリップを取り外して好みのグリップに巻き替える選手もいます。
バットグリップを分類すると、まずその材質から
 @ポリウレタン製
 A牛革製
 B豚革製
 C布製
と大きく4つに整理できます。材質によりグリップ具合の感触は全く違い、一概に材質ごとに感触を決めるのは少し乱暴ですが、一般的にはポリウレタン製は「しっとり」、牛革製は「さらっと」、豚革製は「スウェード調」で、布製は「ざらざら」した感触が多くみられます。現在では安価な布製に巻き替える選手はほとんどありませんが、布製は布製でうまい利用方法もあります。
次に気になるテープ厚です。テープ厚は約0.6o〜1.3oまでが一般的です。「コンマ何oなんて・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、バットのグリップが丸形なのを思い出してください。0.1oテープ厚が増すと、円周で0.6283・・・o大きくなり、0.5o違えばなんと3.1415・・・o大きくなってしまいます。これだけグリップ径がかわれば、バット本体は変わらずともバットを振った感触はまったく違ったものとなります。選手の手の大きさや、バットバランスの好みにあわせてチューンナップすると選手に適正なバットに仕上がるでしょう。子供さんの場合は、普段よく練習を見ている保護者の方が、アドバイスしてあげるとよいでしょう。 厚みの他にグリップの表面形状も大切なポイントとなります。巻き上がりがフラットなグリップと表面がボコボコしたグリップがあります。ボコボコしたグリップには握る指の感覚を考え、凸凹を付けたグリップもあり、種類はさまざまです。フラットなグリップの中にも、微細な意匠で滑りを止める工夫がなされています。この表面形状も特に選手の好みが分かれるところでしょう。

 ここまでバットグリップについて述べてきましたが、いろいろ試して一番あったグリップを探してみましょう。毎日素振りしている選手であればグリップは半年経たないうちにぼろぼろになります。消耗品ですから迷わず新しいグリップに巻き替えてみましょう。気になる価格は800円〜1,300円ぐらいです。
 どのグリップがよいか迷う方は遠慮なく店頭でお尋ねください。相談から巻き替えサービスまで承ります。
※ 次回はバッグ編をアップします。

バットグリップ
営業時間  9:00〜21:00
定休日    毎週火曜日

祝祭日も定休日以外は営業しております
※当店は店頭販売です 店舗紹介参照ください
「うちの子が少年団に入ったんだけど、少年野球をするには何が必要なの?」というおかあさん方のために、よくある質問をまとめて用具の解説のページを作りました。野球道具を購入される際に参考にしてください。
少年野球 用具入門