KEVIN SAUNDERSON


元祖デトロイト三羽鴉?(デリック・メイ、ホワン・アトキンス、そしてケヴィン)の中では最も玄人受けの音作りをする人。コンポーザー、アレンジャ−としての力量は三人の中でもピカ一であろう。リーズ、インナーシティ、トロニックハウス、クリーム等、数々のプロジェクトをきりもりし膨大な量の作品をリリースしている。
他のデトロイト出身のアーチストがその作風とはうらはらにハウステスティーなアプローチでDJをするのに対し、この人の場合は逆で自身の作るエモ−ショナルな楽曲とは対称的に、かなりテクノ寄りの皿を回すのだ。(しかも、かなりストレンジなトラックばっか。)そこらへんが屈折しているというか、またデトロイト出身の彼らしいのだが。したがってケヴィンのパーティーに”熱いもの”を期待して来るクラウドは「えっ、こんな筈じゃなかったのに!」と面食らう事になる。その狼狽する姿が観察していて面白い。(笑)

BACK