TIMMY REGISFORD
かなりの頑固親父である。レパートリーはガラージ一筋。かってパラダイスガレ−ジでプレイされた音楽がガラ−ジというのなら、TimmyこそがLARRY LAVANのスピリッツを受け継ぐ正統派後継者に相応しいであろう。本人はハウスDJと呼ばれることに抵抗があるようで、時代を超越したスタンダ−ドな楽曲をセレクトしているという自負があるようだ。不動産社長、音楽プロデュ−サ−と様様な肩書きを持ち、名うてのビジネスマンとして成功している彼にとって、DJとしてクラブでプレイするという行為は理屈抜きに自分自身を開放し、表現できる格好のフィ−ルドとしてなくてはならないものなのだろう。心の底から音楽を愛しているんだという情熱がこれほどダイレクトに伝わってくる人も珍しい。Timmyが醸し出すドス黒い焼け焦げるようなエナジーは、筋肉質のマッチョな肉体(まるでプロレスラー!)から発散させられるフィジカルなバイブレーションとの相乗効果によって、否がおうでもフロアを熱くさせるのだ。
既に何度も来日しているTimmyであるが、日本でのパーティーでは割とメジャーなダンスクラシックを回すんだけれども、NYのシェルターでのプレイはかなりマニアックなチョイスだった。最初から最後まではじめて耳にする曲ばかり・・・・。(つーかワタシが曲を知らないだけかもしれんが。あえて、日本のクラブとNYシェルターのテイストを分けているのかもしれない。心なしか、日本のプレイの方が本人も楽しんでやっているようにみえる。)クラウドもBODY&SOUL等に比べて、かなりコアな連中が集まってるような気がする。個人的的な趣味からいえば、NYの数多きハウスパーティでどれか一つを選べというなら、迷わずVINYLの「Shelter」を選択するだろう。ハウス好きだけでなく、すべての音楽ファンを唸らせるだけの説得力を持っている。とにかく絶対後悔しないっちゅうか、彼のパーティーを体験するだけの為にNYへ行く価値がある!と断言しちゃいましょう。SHELTER@VINYLレポは「NY Club Repo」にアップしてあります。