父親側の主張には、この『証拠』が鍵となります。
家裁調査官による調査(いわゆる事実の調査)も証拠があれば行いやすくなるからです。なお、家裁調査官による事実の調査がなされるとほとんどの場合調査結果のほか、調査官の意見が調査報告書に付与されます。
最終的な判断をするのは勿論裁判官なのですが、家裁調査官は児童心理等の専門家でありますので、裁判官はこの家裁調査官の意見を尊重します。裁判官は法律の専門家であり、児童心理などの専門家ではないからです。
したがって、家裁調査官に十分な調査をしてもらうためにも、訴訟における主張立証とは少し違った意味で、(つまり、訴訟における立証という意味はではなく、調査官に例えば、母親による虐待を重点的に調査してみようと考えてもらうだけの証拠、主張が必要という意味で)、十分な証拠が必要となります。
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