「もし、私がこの世を去ったなら・・・」そんな未来のもしもを、考えたことが誰にでもあるものです。相続にしろ事業の承継にしろ、それを思ったときあなたの胸に、うかぶものは何でしょうか。人にはそれぞれにそれぞれの事情があるものです。
・・・財産を与えてしまって老後の生活を面倒みてもらえるのか?
・・・残された妻の面倒を子供達が見てくれるのか?
・・・大切な孫に十分な遺産が受け継がれるのか?
・・・後継者がしっかりと会社を経営してくれるのか?
・・・内縁者の老後をどうしたら良いのか?
・・・別居から長年経った配偶者がいるが遺産を与えたくない
・・・子供の中に行方不明の者が居る・・・
未来について全く不安のない人間はいません。『相続』を考えた時の不安、それは何処から来ているのでしょう。
相続などについて考える時は、まず、あなたの中にある不安が何処から来ているかを整理することからはじめます。
これは、自分おかれた状況を整理し再確認することにもなり、自分が何をしたいのか、自分が何をするべ
きなのかが見えてきます。
相続などへの不安の正体を知った上で、具体的な対策を練りましょう。
まず不安の整理をしましょう。
パソコンを使い慣れている方は、箇条書きで不安に思う内容を羅列しましょう。 順不同に入力したものを、関連あるグループごとに並べなおして見るといいでしょう。
パソコンは面倒という方、文にするのが苦手な方は紙に書いてみます。
机の上に収まる範囲で、できるだけ大きな紙を一枚広げます。
あなたが漠然と不安に思っていること、心配なことを紙の中央に簡単に書いて丸で囲みます。単語でも構いません。
次に思い浮かんだ別の不安を、別の場所にまた丸で囲んで書きます。丸が幾つか増えていくうちに、その丸に関係する心配事を思いつくかもしれません。そうしたら、丸から矢印を引いて付け足します。
大きな花の絵を真ん中から描いていくようなイメージで図は広がっていくでしょう。そうしていくと、あなたの不安は、いくつかのグループに別れていることが目で見てわかるようになります。そのグループを別々の色で囲んでみると、より効果的です。
次に、自分の『不安』と『心配』を評価してみましょう。
視覚化すると言う作業を行ったことで、あなたの問題は解決しやすい形になりましたね。新たな気付きがあったかもしれません。一度整理したことで、誰かに説明することも少し簡単になったことでしょう。
さあ、あなたの不安は、法律の力を必要とするでしょうか、しないでしょうか。
この段階で専門家へ相談に行っても良いかもしれません。
様々な不安に対して、法律はいろいろな選択肢を用意しています。
主なものとして次の様な手段があげられます。
◇ 遺言作成
◇ 遺贈(仮登記)
◇ 死因贈与
◇ 民事信託の活用
◇ 会社法の活用(事業継承)
また、相続に関して発生してしまった紛争に対しては、家庭裁判所での紛争処理についての知識が有益です。
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